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身近な金銀花2021年05月19日

金銀花
千種川沿いに走る道路から
目に飛び込んだのは
山際に咲く金銀花

初夏に2個ずつ対になって咲き、最初は、白色の花弁が2~3日すると黄色の花へと変化する。
白色と黄色を金銀になぞらえ金銀花と呼ばれる。

漢方薬では、茎葉を「忍冬」として、蕾を「金銀花」として 解熱、解毒、消炎、利尿目的で使います。

【薬味薬性】
忍冬:甘温 水剤
金銀花:辛平 水剤
ともに同じ効能を目的に漢方薬に配合される。

【名医別録】には
「味甘にして温、無毒、寒熱による身腫を主治する。久しく服すれば身を軽くして年を長くし年齢を益する」とあり

忍冬を配合した処方には、紫根牡蛎湯、治頭瘡一方など
金銀花を配合した処方には、荊防敗毒散、千金内托散、五物解毒湯などがある。

紫根牡蛎湯、治頭瘡一方、五物解毒湯は、江戸時代に日本の医家によって創薬された日本独自の漢方薬で、忍冬(金銀花)は解毒、消炎作用にたけることから同じように解毒、消腫作用にたけた紫根を組み合わせた紫根牡蛎湯は、昔から乳がん、乳腺炎に多く用いられその効を発揮してきた。

身近な所にも先人の足跡をたどる気づきがある。

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