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芍薬の発芽2024年03月13日

芍薬の新芽
芍薬の新芽

「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」
の芍薬

古方の数多くの漢方処方に配合されている重要生薬
吉益東堂の薬徴に
「結実して拘攣するを主治す。傍ら腹痛、頭痛、身体不仁、疼痛、腹満、咳逆、下痢、腫膿を治す」
とあり

「こむら返りには芍薬甘草湯」は今や広く知られている

牡丹の新芽2024年03月11日

牡丹新芽
毎年紅色の八重の大輪を咲かせる牡丹

花芽をつけた新芽が大きくなりつつある

牡丹は漢方古方の重要生薬の一つ
駆瘀血作用があり桂枝茯苓丸、八味地黄丸、大黄牡丹皮湯などに配合させる

古方薬議に
「味辛寒、癥堅瘀血を除き癰瘡を療し、月経を通じ、撲損を消し、腰痛を治し、煩熱を除く」
とある

ハルコガネバナ2024年03月09日

ハルコガネバナ
ハルコガネバナ

山茱萸の別名
春先にまだ新芽が出始めた庭の花木に先駆け
黄色の花を付け彩りを与えてくれる

山茱萸は、漢方古方に欠かせない生薬の一つ

薬粧提要には
「辛酸温、腎を補い、肝を温め、精を固め、気を秘す」
とあり滋養強壮の能があることを示し、八味地黄丸に配合される

アキサンゴ(山茱萸)2023年11月14日

山茱萸(アキサンゴ)
ガーデニング日記

山茱萸(アキサンゴ)

薬性提要
「辛酸温、腎を補い、肝を温め、精を固め、気を秘す(散逸を防ぐ)」

古方薬議
「味酸平、中を温め、寒湿痺を逐い、腰膝を緩め、水道を助け、小便を利し、及び老人の尿、節ならざるを止め、耳鳴顕風を療するを主る」

数少ない酸味の薬剤で八味地黄丸、牛車腎気丸、六味丸に配合される。

上郡町逍遥~イシミカワ2023年10月17日

イシミカワの実
早朝散歩道

草むらから顔を出したイシミカワの実

【イシミカワ】
漢薬名:杠板帰
薬効:下痢止め、利尿、解熱、腫れ物など
薬効部位:全草
(牧野富太郎)

上郡町逍遥~ウドの花2023年10月14日

ウドの花
早朝散歩道

途中の畑に咲くウドの花

ウド(独活)
薬効:発汗、解熱、鎮痛作用がある
風邪、頭痛、めまい、リウマチ、神経痛、関節痛などに用いられる(牧野富太郎)

上郡町逍遥~木通2023年09月27日

アケビ
朝の散歩道

上郡アルプス、岩木下山道の山裾になるアケビ

アケビ(木通)
苦微温 水剤

神農本草経
「味辛平、悪虫を去り、脾胃の寒熱を除くを主る。九竅、血脈、関節を通利し人をして忘れざらしむ」

漢方では、炎症状態に用いる水剤として湿熱を除き、小便を通じ関節を利する目的で漢方処方に配合される。

配合漢方薬
当帰四逆加呉茱萸生姜湯、竜胆瀉肝湯、消風散、通導散、五淋散など

上郡町逍遥~赤山椒2023年09月13日

赤山椒
朝の散歩道

野生の赤山椒

本朝食鑑には、枝についたまま落ちず、花のようになったものを枝山椒という。
これは饗膳の珍である。

別名:椒紅

本草綱目には
気味:辛し、温にして毒あり
主治:寒を散じ、湿を除き、鬱結を解き、宿食を消し、三焦を通じ、脾胃を温め、右腎命門を補し、蚘蟲を殺し、泄瀉を止める(時珍)

タマノカンザシ2023年09月09日

タマノカンザシ
ガーデニング日記

夜に咲く一日花の
タマノカンザシ(玉簪)

玉簪

気味:甘く辛し、寒にして毒あり
主治:搗汁を服すれば一切の毒を解し、骨硬を下す。癰腫に塗る(時珍)


気味:葉に同じ
主治:蛇虺の螫傷には搗汁を酒に和して服し、渣をつけて中心に孔を残して気を洩らす(時珍)


性は微毒がある。
小便不通を治す。彙集方の玉龍散中に用いてある
(本草綱目)

貝原益軒の大和本草にも毒ありとの記載あり。

上郡町逍遥~ナベナ2023年09月06日

ナバナ
朝の散歩道

川原に咲くナバナ

薬用部位:根
薬効:血行を良くし、腹痛を去き、腰痛、妊婦の健康に効果がある(牧野)

近縁植物に生薬の川続断があり、同じような効能が揚げられている。