オオバナオケラの蕾2020年07月15日

オオバナオケラ
「山でうまいはオケラとトトキ~」
と里謡でうたわれ
古くは万葉集に
「恋しくば 袖も振らむと 武蔵野の  宇気良が花の 色に出でなめ」の 宇気良はオケラの語源

湿気の多い日本では、水剤として使用頻度の高い漢方生薬の
「白朮」
薬味薬性:苦温
消化器や体表部の水滞を小便にしてさばいてくれる。
江戸中期、京都で活躍した吉益東洞の著した「薬徴」には
「利水を主る也。故に能く小便自利、不利を治し、傍ら身煩疼、痰飲、失精、玄冒、下痢、喜唾を治す」と記されている。

京都では、梅雨の時期、陰干ししておいたオケラの根(白朮)を焚いて湿気と共に邪気やカビを除いた習慣がある。
また祇園の八坂神社では、大晦日から元旦にかけてオケラをくべたかがり火を焚きその火を火縄に移し持ち帰り正月の雑煮を炊く種火にする「おけら祭」がある。

幕末に駐日フランス公使ロッシュが腰痛に困りフランス人医師の治療を受けていたが、なかなか良くならないので幕府要人に相談したところ浅田宗伯を紹介され、その時に浅田宗伯がロッシュに用いた処方が吉益東洞が創薬した桂枝加苓朮附湯で白朮と同じく水剤の茯苓を組み合わせ相乗効果を持たせた日本の気候に適した処方で、完治した。

梅雨の時期は食養生でも利水効果のある食材を利用して身体の余分な水分をさばき健康を保ちたいものです。

漢方芍薬堂のオケラの開花が楽しみです。

路傍のクチナシ2020年06月18日

クチナシの花
散歩の途中に出会ったクチナシの花
漢方芍薬堂の庭にも咲くが
野生のクチナシも梅雨の合間の青空に向かって 元気いっぱい咲いている
自然に順応する姿は人の養生にも言えること
自然から学ぶことは殊の外多い

山梔子
薬味薬性:苦寒 血剤
果実を生薬とする
利胆、解熱、止血、消炎、鎮痛作用などがあり
茵蔯高湯、黄連解毒湯、辛夷清肺湯、滋腎明目湯など多くの処方に配合される

天然色素として、栗きんとん、沢庵漬などに色付けに用いられる

玉ねぎ養生茶2020年06月09日

玉ねぎ養生茶
旬の玉ねぎを沢山いただいた。
旬の野菜は、それ以外の時期と比べると 血管を老化させる活性酸素を抑える 抗酸化力が強いことが近年明らかになってきた。
春どれ玉ねぎもその一つ

玉ねぎ自らが身を守る茶色皮に ポルフェノール類のケルセチンが多く含まれている。
茶色の皮を煎じてお茶にして飲むと
毛細血管中の酸化物質が除去されやすくなり 動脈硬化や血栓の予防に役立つ。
玉ねぎは食味食性は辛温に配当されるので レモンなど酸味を合わせると 飲みやすくバランスの良い食養茶となる。
玉ねぎの皮の隠れた食性を余すところなく 身体に取り込むと同時に人の手で 一生懸命育てられた愛情そのものの玉ねぎパワーと いただいた方のお人柄と笑顔に感謝しながら 身も心も癒されるティータイムとなった。
つやつやとぎっしり詰まった健康的な 玉ねぎを眺めていると薬膳料理の主役に生かしてみたくなるのもその方のお陰とただただ感謝。

【玉ねぎ養生茶の作り方】
玉ねぎの茶色の皮 10g(大玉3~4個)
600mlの水で約半量になまで煎じる
1日3回に分けて温めて飲む

偉大な豆「実えんどう」2020年05月24日

実えんどう
今が旬の実えんどう、地元では盛んに栽培され収穫されている.

この小さな実えんどうを作るえんどう豆は、生物の授業でおなじみの 「メンデルの法則」の交配実験の植物となった。

現代遺伝学の出発点ともなった植物。

この小さな実えんどうは他の豆類にはほとんど含まれていないビタミンAが豊富に含まれるのが特徴。

ビタミンAは、皮膚や粘膜を正常に保つのに不可欠

また、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1も豊富なので、だるくて やる気が起こらない時などパワーを回復するにも良し

漢方の古典「本草綱目」に「豌豆」とあり、薬味薬性:甘平、あらゆる穀物の中で最も先に実るものだとある。

李時珍曰く「中を補い気を益す」とあり、消渇には淡煮して食ふが良しとある

消渇とは現代の糖尿病のこと

料理の色どりとしての脇役ではなく薬膳的にも素晴らしい効果をもっている。

人間の歴史の中で最古の栽培植物であり薬膳学的には勿論のこと栄養学的にも科学的にも大きな貢献をしているのではないでしょうか。

花は半開に見2020年05月15日

芍薬の花
「花は半開に見、酒は微酔にのむといえるが如くすべし」

養生訓:貝原益軒から

何事も頃合いが大切といえますね

漢方芍薬堂の芍薬の花

風情ある江戸風鈴2020年05月12日

江戸風鈴
いつも上郡町でお世話になっている方より江戸風鈴との出会いを頂いた

さりげなく粋なお心遣いにただただ頭か下がります

江戸風鈴が奏でる涼しげな音色と南風が初夏の到来を知らせてくれる

健康を守るために季節の節目を大切に様々な習慣が受け継がれてきたことを改めて思い出させてくれる

涼しさを感じながら邪気を払う江戸風鈴もその一つ

これこそが今一番心強い癒しではあるまいか

改めて感謝の一日となる

桜と漢方2020年03月10日

桜は、日本を代表する花

日本固有のバラ科の樹木

お花見、桜餅、桜湯(桜茶)、木工細工

昔からなじみ深いものがありますが

実は、樹皮が桜皮という生薬名で漢方薬に使われている

華岡青洲創薬の処方「十味敗毒湯」 に桜皮(オウヒ)が配合されている

春 陽の気が盛んになり、人は活動的になる

時には、桜の花の下でまったりとした時間を味わいたい



漢方芍薬堂

「日々塩梅」漢方芍薬堂の薬膳

#桜皮 #オウヒ #お花見