コリアンダーの花2020年06月19日

コリアンダーの花
コリアンダー

和名「コエンドロ」
かつては胡荽(こすい)・香菜と呼ばれ、 最近ではもっぱらパクチーの名が通っている
葉は、独特の香り(臭気?)があり タイ料理や中華料理に使われ、好みの分かれる香り

しかし、種子は、スパイスのコリアンダー
香りは、レモンに似た柑橘系のスパイシーな香りで スパイシーカレーには欠かせない

本草綱目には
葉  気味:辛温
   主治:穀物を消化し、五臓を治し、不足を補し、大小腸を利し少腹の気を通じ、四肢の熱を抜き頭痛を止め~云々

子  気味:辛酸平
   主治:穀を消し、食を能くする

玉ねぎ養生茶2020年06月09日

玉ねぎ養生茶
旬の玉ねぎを沢山いただいた。
旬の野菜は、それ以外の時期と比べると 血管を老化させる活性酸素を抑える 抗酸化力が強いことが近年明らかになってきた。
春どれ玉ねぎもその一つ

玉ねぎ自らが身を守る茶色皮に ポルフェノール類のケルセチンが多く含まれている。
茶色の皮を煎じてお茶にして飲むと
毛細血管中の酸化物質が除去されやすくなり 動脈硬化や血栓の予防に役立つ。
玉ねぎは食味食性は辛温に配当されるので レモンなど酸味を合わせると 飲みやすくバランスの良い食養茶となる。
玉ねぎの皮の隠れた食性を余すところなく 身体に取り込むと同時に人の手で 一生懸命育てられた愛情そのものの玉ねぎパワーと いただいた方のお人柄と笑顔に感謝しながら 身も心も癒されるティータイムとなった。
つやつやとぎっしり詰まった健康的な 玉ねぎを眺めていると薬膳料理の主役に生かしてみたくなるのもその方のお陰とただただ感謝。

【玉ねぎ養生茶の作り方】
玉ねぎの茶色の皮 10g(大玉3~4個)
600mlの水で約半量になまで煎じる
1日3回に分けて温めて飲む

偉大な豆「実えんどう」2020年05月24日

実えんどう
今が旬の実えんどう、地元では盛んに栽培され収穫されている.

この小さな実えんどうを作るえんどう豆は、生物の授業でおなじみの 「メンデルの法則」の交配実験の植物となった。

現代遺伝学の出発点ともなった植物。

この小さな実えんどうは他の豆類にはほとんど含まれていないビタミンAが豊富に含まれるのが特徴。

ビタミンAは、皮膚や粘膜を正常に保つのに不可欠

また、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1も豊富なので、だるくて やる気が起こらない時などパワーを回復するにも良し

漢方の古典「本草綱目」に「豌豆」とあり、薬味薬性:甘平、あらゆる穀物の中で最も先に実るものだとある。

李時珍曰く「中を補い気を益す」とあり、消渇には淡煮して食ふが良しとある

消渇とは現代の糖尿病のこと

料理の色どりとしての脇役ではなく薬膳的にも素晴らしい効果をもっている。

人間の歴史の中で最古の栽培植物であり薬膳学的には勿論のこと栄養学的にも科学的にも大きな貢献をしているのではないでしょうか。

風に揺れて2020年03月17日

紫花地丁(スミレ)
小さな可憐な花びらが

風に揺れて何かを伝えようとしています。

生薬名 紫花地丁(シカジチョウ)
名前の由来は、地上からすっと伸びる姿が丁の字になることから

気味:甘平
主治:大腸、小腸を利し、および黄症(腸中に熱の出る症か?)をのぞかせる 酒後の熱を去る
主に腫れ物の妙薬として解毒、抗炎症に用いられる

実用面では、他の生薬とブレンドして漢方茶としても

日本人の和の心に染み入る何気なく咲いている淡い紫色の可憐な花に毒消しの薬効がある。
いつも気づかされる自然の力強さ奥深さ

写真は我が家のコモロスミレ

梅のお話し その一2020年03月07日

坂本梅林園の白梅(
 梅は中国原産で、万葉集で歌われているところから、それ以前に日本に渡来した物と思われます。
最初は、烏梅(ウバイ)として漢方薬の薬剤として渡来しその後、梅の苗もしくは種が入り栽培されました。
漢方では、烏梅丸(傷寒論・厥陰病)に使いますが、現在の一般用漢方処方の中にはこの処方はありません。
 烏梅は青梅を藁の火で燻製にしたものです。

 梅の学名にmumeとありますように昔は梅を「むめ」と呼んでいました。
実際の発音は「ンメ」だったようです。烏梅を中国語で発音すると「ンメ」となりそれが「うめ」となったのか、梅を中国語で発音すると「イメ」となり、それがなまったとの説があります。
江戸時代後期には「うめ」と発音していたようです。
その様なことから学名もPrunus mume Sieb.et Zucc.となったと思われます。

 この学名をつけたのが江戸時代後期に来日したシーボルトです。
学名の最後にありますSieb.et.がシーボトで、Zuccはツッカリーニでプロシアの植物学者でシーボルトの共同研究者で「日本植物誌」を一緒に書いた人です。
この二人によって学名がつけられた日本の植物は沢山あります。


画像は上郡町の坂本梅林園の白梅(2020.3.6) #薬膳 #漢方薬 #梅 #上郡町 #むめ

子持ち高菜との出会い2020年03月06日

子持ち高菜 祝蕾
春の一時期ほんの少し出回る旬の野菜

地元上郡町「旬菜蔵」で初お目見え

「祝蕾」「蕾菜「アーサイ(児柴)」「子持ち高菜」などの名を持つこの野菜 登場してまだ歴史は浅い

高菜といっても辛くはない

アスパラカスのような食感で

和洋中どんな料理にも合いそう

・・・・・早速食卓に並ぶ

料理は「日々塩梅」漢方芍薬堂の薬膳で紹介いたします

いのちの源 塩2020年03月05日

人間にとって塩ほど大切なものはない

塩専売法のもと日本から塩田がなくなり

専売公社の工場で塩化ナトリウムという食塩が作られた

海の精は、そんな逆風の中、40年来日本伝統の塩田塩を 守り続けて来た「海の精」

この伝統海塩「海の精」の想像を絶する努力と

存続のおかげで毎日の朝粥が

いのちの源となる


海の精

金柑酒2020年02月27日

上郡町のお友達から頂いたキンカンで果実酒(薬膳酒)を作りました

金柑 気味:甘酸 微温 無毒 主治:渇を止め 醒(ふつかよい)を解する ~本朝食鑑~

18世紀に中国から渡来 風邪、咳止め、健胃、疲労回復などによい

「日々塩梅」漢方芍薬堂の薬膳

女性のミカタ 当帰2020年02月20日

古く中国では、婦人病のために夫に蒸発された婦人が裏山に自生する薬草を服用し続けたところ健康と美貌を回復し、その噂を聞いて、めでたく夫が返ってきた。 「夫当(まさ)に帰る」と名前の由来を伝えている。

漢方では、婦人薬の代表で温性の血剤として鎮静、強壮薬として常用されるほか打撲、捻挫などの外傷や血管の疾患による内出血、血流停滞、疼痛、腹痛、慢性化膿症、健忘、不眠、精神不安などに応用する。

江戸時代、各地で栽培が奨励され、その中でも大和当帰(大深当帰)が良品とされ、清にも輸出された。

今回、大和当帰を使い「当帰酒」を造ります。

当帰の姿のままを使います。

次回「当帰酒」についてお話しします。

薬膳に関しては、「日々塩梅」漢方芍薬堂の薬膳をご覧ください。

二八そば2020年02月16日

数年来通った赤穂市の手打蕎麦処二八 最近は、日曜日がお休みでないので行く機会が減った しなやかな中にコシがあり風味とのど越しがいい 絶妙なタイミングで蕎麦湯が出てくる この蕎麦湯をいただくのも蕎麦の楽しみ そのために少しツユを残しておく 「本朝食鑑」によると 蕎麦湯について 「そば切りを食した後、この湯を飲まなければ中傷される」 「たとえ多食して腹が飽脹したとしても、この湯を飲むと害はない」 ※中は、脾胃の意味 と蕎麦湯の食能を記載しています。