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晴耕雨読~蕉窓方意解2022年04月14日

蕉窓方意解 柴葛解肌湯
今日は朝から菜種梅雨
古典の書見

和田東郭 蕉窓方意解(1813)
柴葛解肌湯の頁
この方は陶華「傷寒六書」を原典とする処方で、現在用いられる柴葛解肌湯とは若干構成生薬に違いがあるが方意、用法は同じ。
現代の処方の原典は浅田宗伯家方で
方函口訣には
「治太陽小陽合病、頭痛、鼻乾、口渇、不眠、四肢煩疼、脈洪数者」とある

1918年から世界的大流行したスペイン風邪に浅田宗伯の一番弟子の木村博昭先生がこの処方を用い一人も死者を出さなかったことは有名で、 木村博昭先生の嗣子、木村長久先生は通俗医法捷経演義の中で「~病勢一般に高熱ありて四肢煩疼し、譫語などを発する者がある。脈は浮緊である。全体としては発汗すべきかたちが強くて、一方で小陽症を現わしている者である」と述べている。

現在の新型コロナウイルス感染症、まさに温故知新、言を俟たない。

上郡町逍遥 野イチゴの花2022年04月14日

野イチゴの花
漢方芍薬堂向かいの
自然林の中、 新緑をバックに、野イチゴが 清楚な白い花をつける。