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お米も漢方薬2021年10月12日

米
 毎日私たちが主食として食べているお米は、お酒の原料としても欠かすことのできない穀物です。
最近の健康志向から発芽玄米、黒米、赤米なども普及し穀物としてのバリエーションも広がってきました。さらに米ぬかを原料として免疫力をアップさせることのできる成分の研究も進みその効果も明らかになってきました。
 日本人にとってお米は欠かすことのできない栄養素ですが、日頃食べているお米はジャポニカ米と言って世界全体の米の生産量からすれば3割程度に過ぎません。このジャポニカ米には、粘り気の少ないうるち米と粘り気の多いもち米があります。
米の原産地は東南アジアで日本へは縄文時代中期に渡来し栽培されるようになったと言われています。
そんな長い歴史を持つお米が漢方薬の中で活躍していることを皆さんご存知でしょうか。漢方の生薬としては玄米を「粳米(こうべい)」として滋養強壮、緩和、止渇、補気剤として配合されています。白米の薬性は甘平ですが、粳米は甘微寒となり煩熱をマイルドに和らげ胃を守る働きがあります。
 咳の漢方薬として処方される麦門冬湯にも粳米が配合されて、こじれた咳の改善に役立っています。
また、お米を加工し生薬としたものに「膠飴(こうい)」があり小建中湯に配合されています。
膠飴はうるち米またはもち米を麦芽で糖化させたアメです。昔の飴は砂糖ではなくこの飴でした。膠飴は粳米と違って薬性は甘微温で胃腸を温めることで滋養、緩和、止渇、補気の作用を示し、特に子供や老人の虚弱体質改善に役立ちます。
   毎日食するお米ですが、漢方薬にも使われているんだと再認識しお米を作ってくださる農家の方々に感謝したいと思います。
いよいよ収穫が始まった米
上郡町は、コシヒカリを始めキヌヒカリ、ヒノヒカリ、高田米など美味しいお米が栽培されている。

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